2014年9月25日
ボストン@武道館行ってきました。人のこと言えないが年齢層の高いこと。おじさんおばさんばっか。何せ35年ぶりの来日ですから。一体、次があるのか?そんな思いからか、グッズ売場の行列たるやアイドル並み。これから成田に向かいます、なんてツイートがあったり、そこまでオヤジを熱くさせるバンドなのです。中学の頃にアマンダが流行っててビデオの代わりにあの宇宙船のジャケがテレビに流れてて「何かすごそうだな」と過去のアルバムを聞いて大好きになった。その初期の曲のオンパレードにお客も大喜び。ただでさえ見知らぬメンバーだらけなのに新曲ばかりやられた日にゃカネ返せ!ってなりますよ。しかしトム先生一人いりゃ充分ですね。音に関しては彼がすべて監修しております。一人女性のメンバーが長い金髪振り乱して華を添えてたけど、音に関しても決してオヤジ的渋さとか枯れとは関係ない。トムが足下で何やら操作すると魔術のごとくギターが不思議な音を出す。彼のレスポールからはロックな音しか出てこない。もちろんアコギやオルガンも弾くが、彼のエレキは基本、豪快なのだ。それじゃないと彼のお得意のピックスクラッチが決まらない。軽やかに弦をピックで擦るが、それってオルガンのグリッサンドと同じ感覚なんだろうな、と彼のハモンドを見てて思った。太鼓のように両手でリズミカルに鍵盤を叩く姿を生で見れて幸せ。そのトムさん、今年で67歳だそうだけど、菜食主義のせいか、全然デブになってない。短めのズボンから棒のような脚を出して、母校のランニングから出した肌もテカテカでとてもお年に見えない。彼は機械にはめっぽう強いけど、決して頭でっかちではなくて、作る曲はノー天気ですらあって、こよなく自然を愛する好人物なのだ。自宅で多重録音してしまうあたりバディ・ホリーを彷彿とさせるクールなロッカーでもある。何よりすごいのはその亀のようにマイペースな活動歴。7〜8年に1枚しかアルバム出さないで、よく業界でやってこれたもんだ。最初の2枚が爆発的に売れたもんで「産業ロック」なんてレッテルを貼られたらしいけど、むしろ逆で、産業的な雑音なしに自分の音楽をひたすら追求することができたからこそ40年近く何も変わらないでいられるんだろう。2014年10月2日
徹夜明けにレコードのゴミの山と格闘。汗かきながら何かいいのないかと期待して指が黒くなるまでみて、収穫はたった5枚。ほとんど百円。1枚だけスクポリの『キューピッド&サイケ85』は1,260円もした。しかし思い出は宝物。値はつけられない。レコード漁りから疲れて帰ってきたのに、飯食ったらまたやる気がでてきてリミックスをやりだした。クリップの原因がわかってドラムの一つ一つの音をきめ細かく調整。よけいな重なりを消して隙間を埋めたり。しかしDTMは調整することが多い。昔はマイクの音量だけだったのに、今使ってるソフトだと、例えばギターはラインインに始まり(その前にギター本体のvolもあるけど)、内蔵アンプのゲイン(のほかにバス、トレブルなどもある)、マスター、アウトプット(エフェクトのセンドだと思う)、トラックレベルがあって、最後にマスター音量がある。さらにミックスダウンしたファイルを別のマスタリングソフトでイコライジングなどの再調整をする。昔はそうしてレコード化された音をテープに録音(その際、ノイズ除去する)して、コンポやヘッドフォンステレオ、カーステなんかで聴いてたわけ。そういう調整されまくった音に慣れた耳でいきなりスタジオに入って巨大アンプでバーンと鳴らすから違和感ありあり。昔、バイオリンやってた後輩が小さい子どもの前で弾いてあげたら、恐がって泣いちゃったと言ってた。そう、テレビとか日常の音に慣れた耳には生楽器の音量はでかすぎる。ボストンのトム・ショルツなどもそれでヘッドフォンステレオサイズのギターアンプを開発したんだろう。30年も前ですよ。デジタルのシミュレーターなんてまだないアナログ全盛時代。で、彼は1曲仕上げるのに1年もかけちゃう。すべてリール式テープで手作業。油断するとテープが熱でネバネバに溶け出して、せっかく録った音がボツになったり、「百万回くらい録音ボタンを押した」と『サード・ステージ』の中ジャケで語ってる。そらアルバム制作に8年かかるわ。デジタル技術ってのは、そういう膨大な手間を省いてくれたってことだけど、それで音楽の質が上がったかというと、それはむしろ逆で、世の中にひどい音源が出回る手助けもしたんだろうね。人のこと言えないけど。2014年10月14日
この原人日誌にもついにライバルが登場しました。いや、はっきり言って負けました。『THE NAKED』というディスカバリーチャンネルの番組を御存じですか?ちょっと見ただけだが、けっこうマジに原人体験してます。アフリカの砂漠とか無人島とかに裸の男女がひとつだけ文明の利器を持ち込んでよいという条件で3週間過ごすという。トゲトゲの森を歩くんで木の皮で靴を作ったり、火をおこしたり、池の水をそれで煮沸して飲んだり、野生の魚でもケモノでも木の実でも何でも食っちゃう。二人ともすっぽんぽんなんでボカシが入りまくり。もちろんサバイバル経験の豊富な人選でやってるのだが、3週間で体重が10kgくらい減っちゃう。夜の撮影はほとんどないけど、長く寂しい夜を裸の男女が3週間も過ごすんですから、放送できないドラマもあるんでしょうな。ドラマといえば、途中で必ず諍いが起こる。性格の違いや男女差による考え方の違いもあるだろうけど、夜の営みの影響が昼に出てるんじゃない?さて、この日誌もちょうど一年が過ぎた。野生生活とは無縁だけど、野生に限りなく近い人々と接して生活していると、こちらまで野人的になる。介護というのは野生を忘れた文明人に自然が与えた仕事なんではないかと思う。「自然界では人間は必ずしも強い生物ではない」番組の中で男性がいう。自然界に一歩近い人々の中で自分も決して彼らより強い人間とは思わない。ではさようなら。2014年10月28日
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