白い家 国連にて フレグランス シュール 黄昏 ランナウェイ 我≒我? 借りは返すな 非婚世代 ウェルテル バカやろう 蛇に足れ 知人の愛 歴史は繰返す クロスロード サンタ苦労す かばーでいる サプリ 困ったときの
とある美容院での話。主人はこの道30年のカット職人であったが、いつの頃からか、染髪技師にすぎない妻の方が出番が(稼ぎも)多くなって、バツが悪い主人は夜遊びに興じるようになっていた。しかし付き合う愛人がどれも茶パツなのでかえってイライラした。「あー!何で世の女はみんな茶パツなんだ!」柄にもなく彼は頭を丸めて、サムライのマンガを読んだり、「仏像の美」なんて本を買っては国宝展に足を運んだり、「日本人とは何か?」と考えるようになった。けれど、そもそも自分こそ外人かぶれだった。店の名前も古い洋画のタイトルからとっているし、バンドでやってるロックも英語詞ばかり。どこかで本物=アメリカと思ってる。女性客が染髪するのも同じ理由じゃないのか。そういう矛盾に気づいて絶望。今さら日本人の心に回帰してみたところで、とってつけたようなものではないか。坊主頭にしてみたが、つい無精髭を生やしてしまい、それでかえってゲイに間違われたり…所詮、オシャレじゃないと気がすまない質なのだ。そんなある日、大学生の娘がハマってる韓国アイドルグループを見て愕然とした。黒い髪、白くて長い手脚、少しも背伸びしたところがない。この自然体はどこから来るんだ?「これのどこがいいの?」わざと意地悪に娘に聞くと、ファンのほとんどが同世代の女性だという。ははぁ、いまに茶パツはダサくなるな、妻の天下もそれまでだ。そう思うと、何故か安心した。むしろ、次第に隅に追いやられていく自分の青春が愛おしくて、ますますレトロに、リーゼントやベルボトムできめる彼であった。
2010年9月15日
キリスト教が廃れた欧米諸国では人々の勤労意欲は荒廃し、街には失業者があふれ、家にはデイトレーダーと呼ばれる働かずして儲ける人種が暗躍していた。そうしたアンバランスのせいで、ギリシアは国家破綻し、リーマンショックの痛手から立ち直れない金融機関は、その通貨であるユーロとドルを死守するために円買いを進めていた。ここは国連の会議場。「円が安全な避難場所だなんて、とんでもない幻想だ!政府が国民に返せる見込みのない膨大な借金を抱えていて、しかもそれが毎年雪だるま式に膨らんでる国の通貨がどうして安全なんですか!そんな状況を知らないから安全に見えるんです」日本の代表者が国債残高のグラフを示して必死に主張したのも、急激な円高で輸出入に依存する国内産業は危機的状態だったからだ。「国民もろとも財政破綻させて『一億総ざんげ』をまたやらせるつもりですか?」確かに日本だけ一人負けの状況は、あの敗戦の時と似ている。すると米国代表が発言した。「そんなの君の眼が黒いうちは起きないから、君の知ったことじゃないだろう?」実は今回の急激な円高を扇動した張本人である彼らはこの状況を秘かに歓迎していた。「アメリカ様をナメるとこういう目に遭うんだ。日本が輸出大国になれたのも誰のお陰だと思ってる!」本当はそういいたいところであった。「それより普天間基地はどうするんだね?」…こんな日米の泥試合を見つめていた中国代表がポツリ。「ここちよく働ける仕事があるって幸せなんだなあ…」すると韓国代表もポツリ。「信心が大事ですね」手を合わせてうなずく中国代表。
|
2010年9月15日
においって不思議。あたしは好きな人ができるとその人の汗のにおいまで好きになっちゃう。昔つきあってた人が「別に何もつけてない」といってたけど、何とも言えない、いいフレグランスが漂ってた。その反対に嫌いな人間はただボリボリ掻いてるだけで「やめろ!粉が飛ぶ」と逃げ出したくなっちゃう。ましてや、そいつが入った後の風呂なんか汚くて入れない。臭いからすぐ流しちゃう。ホント、においって不思議。好きな人にはいい匂いがするのに、嫌いな人は臭い。あたしは犬みたいに、においで嗅ぎ分けてるんだ、好きな人間と嫌いな人間を。(自分は臭くも何ともない。三日くらい風呂に入らなくても大丈夫。よく汗のニオイとか加齢臭を気にする人がいるけど、きっと自分が嫌いなんだ)で、最近、彼が嵌ってる(別に今の彼は特に匂わない)ドラマに出てくる、ハンなんとかって男がやけにニオう。テレビなのに!イケメンだか何だか知らないけど、その偉ぶったしゃべり方を聞いてるだけでムカつく。「おにいさん、いい匂い…」なんて男だか女だかわからない奴(たぶん女)に言われてるシーンがあった。ホの字になるとどんなゲス野郎もいい匂いがするらしいね。で、そのハンなんとかって奴が誰かに似てると思ったら、うちの父だった。工場長やってた父は誰に対しても厳しかった。自分には甘いくせに!だからそういう偉そうな男が嫌いだ。あたしが好きになるタイプはみんな反対になよなよしてる。長年愛してる歌手のスガちゃんもその代表。恥ずかしくて近づいたことないけど、きっと彼もいい匂いがする。
|
2010年9月20日
あたしは田舎から東京に出てくる口実で美大に入った。2年生になって学校もうざいし、超エリート大学の彼氏もあたしに従順だから「そろそろ学校やめる」って親に言ったら「そんなシュールな…」と電話口で言われて、それを姉に話したら「シュールなんて言葉よく知ってるよねー」なんて大笑いしてた。その姉の彼氏がうちらの下宿に入り浸ってて、最近はずっと寝泊まりしてる。その人はあたしの彼氏とは全然違うタイプ。車も持ってないし、格好もダサいし、ハンサムでもない。渋いギターなんか弾くから、いつかバイト先で余ってたエリックなんとかって人のビデオをあげたら、すごい喜んでた。だけど、あたしが独りで寝てる隣で二人でいちゃついたり、ギターの音が漏れてくるのがたまんなくなって、ある日、姉にいってやった。「あの人のギターがうるさいから、早く追い出してよ!」それから半年後、彼は姉も仕事も捨てて実家へ帰ってしまった。聞いた噂じゃ、自殺未遂までしたっていう。今から思うと、あの人もかなりシュールな人だったな。そう姉に話しても、たぶん笑わないだろうな。笑えるわけないよね。でも、ときどき、あの人があたしの彼氏だったら、シュールな二人はけっこうお似合いだったかもって思う。
|
2010年9月20日
昔の白粉には鉛や水銀が入っていたせいで、長年、芸者生活をしてきたわたくしの体中にはたくさんのシミやホクロがあります。そんな体を人様に見られるのは最初は抵抗がありましたが、慣れとは恐ろしいものです。ですが忘れもしない、あれは四年ほど前のある黄昏時でした。その方は突然、わたくしの隣に腰を下ろされました。よくよく見るときれいなお顔だちの青年で、昔を思い出して、つい甘えたくなりました。肩に寄りかかり、ついでに膝に手を伸ばすと、特に払いのける様子もなく、さらに甘えて、太腿から、その先のふくらみまで手がいってしまいました。するとその方はすっと立ち上がり、わたくしの手を引いて蒲団に連れていかれ、わたくしの望みを叶えてくだすったのです。わたくしのホクロだらけの体に白いシミを残して…。ところで、つい先日のことですが、身寄りのないわたくしにとっては遠縁にあたる方のお宅に招かれる機会がありました。大変なご馳走まで用意してくだすったのに、以来、食べ物が喉を通らなくなりました。そしてなぜか、四年前のあの黄昏を思い出すのです。あの方こそ、わたくしを女として扱ってくだすった最後の方…いいえ、最初で最後の方だったのです、わたくしを一個の人形でなく、一人の人間として扱ってくだすった。きっとあれが仏というものなのかもしれません。
|
2010年9月22日
マーシーはコカイン所持で逮捕された。ある晩、独房で亡き母、いや、聖母が夢枕に立った。「耶蘇様もあなたと同じように情けのために罪を犯し、ハリツケになったのです」「どんな罪を?」「セックス、ドラッグ、アルコール、窃盗、殺人…あらゆるタブーです」いつの世も弱者には生き地獄だから、天国に逃亡したくてタブーに手を染める。所詮、天国はこの世ではないのだ。そうとわかっていても地獄を這いつくばれぬ情けなさ。「ですが、耶蘇様はどうして神様になれたんですか?」「彼は罪人です」「だけど、オレがミッションスクールで習った耶蘇様は聖人でした」「罪人とは聖人の一歩手前の姿なのです」たしかに「善人なおもて往生す、いわんや…」と親鸞上人も言っていた。「じゃあ、オレも聖人になれますか?」「バカいいなさい!生きて聖人になどなれるものですか。この世は餓鬼、畜生、修羅どもの世界であって、そうと悟った人間はもはや人間ではありません。天上人です」「それになりたいです!」「情けや愛と縁を切れますか?裁判官とか評論家のように自分は何もしないで壇上から品評するだけですよ」「そんな人生死んでるも同然だ。どうせみんな最期は死ぬんだから、やっぱりオレは聖人になって死にたい!」翌朝、彼は刑務所から病院の集中治療室に移された。自殺を図った彼は一命を取りとめたが植物人間状態だった。
|
2010年9月22日
最近、嫌いな人間が少なくなった代わりに、超好きな人間も極マレになった。好きも嫌いも長く続かないのだ。これっていいことなのかしら?「ミラー効果」とあたしの中ではいってんだけど、つまり、自分とどっか似てるものに人は興味をひかれるって法則がある。それはカール・マルクスもいってるように、人間はまず身近な他人を鏡にして自分を映してみるということ。で、若い時は自分と似てるけどちょっとかっこいい人に恋したり、逆に自分のイヤなとこばっか見せられる奴にムカついたりしてたけど、近頃はすぐ「あ、ちがうな」ってわかっちゃうんで、すぐどうでもよくなっちゃう。これってマルクス先生の言葉を借りれば「我は我なりというフィヒテ的哲学者」にあたしがなりつつあるってことかも。そういうと聞こえはいいけど、要は、誰とも似てない奇人変人になりつつあるってことじゃん!それがさらに進むとニーチェみたくあらゆる他人を見下して、何の根拠もないのに「あたしは世界一エライ!」なんて、ひとりで悦に入っちゃって、それって超人っていうか、ほとんど裸の王様じゃん…。だからかな?最近、何もかも退屈で仕方ない。テレビも新聞もネットもつまらん。こんなんだったら、昔みたいにいちいち人間関係に悩んでた方が幸せかも。だけど実際、マルクス先生のおっしゃるような「我は誰?」なんておバカな人ばかりでもないし、逆にニーチェみたく「オレ様は世界一!」なんて人は施設とか病院送りのはずだから、ほとんどは「我≒我?」って曖昧なとこで世界は回ってんのかな、なんて。
|
2010年10月1日
ちょっと気になってる人から本を借りた。というか、貸された。別に催促したわけではない。少し関心を示したら手渡されたのだ。大して興味ないのに早く返すために読むのも億劫だ。「まだ読み中…」とごまかし続けるのも気が重い。いっそ、知らんぷりしてガメてしまうか!?むろん、道理からすれば、いつかは返すべきなのだが…。夏目漱石の『三四郎』で、主人公は美祢子に三十円(今だと十五万円くらい)を借りていて、別に催促があったわけでもないのにわざわざ返して、それ以来、二人の交情はぷつり…と切れた。一方、『坊つちやん』では、幼い頃から世話になった下女の清から借りた、たった三円を彼女が死ぬまで返さなかった。「カネの切れ目が縁の…」とはいうが、カネに限らず、モノも切れ目になったり、反対に「つなぎ目」になったりする。(実際、うちにはもう十五年物の友人から借りっ放しのCDやらマンガがいくつもある。友情はそれでつながってる)でも、それはお互いに交情があってこそ成り立つ暗黙の了解であって、相手に何の気もないのに借りっ放しなのは、単なる窃盗だ。そこがわからぬから、こうして悩んでいる。まだ一週間目。そのうち「あれ、読んだ?面白かった?」と聞かれるだろう。それが一ヵ月目には「もう読んだでしょ?どうだった?」になって、二ヵ月目には「また読みたいから早く返してくれない?」になって…そのうち何も言わなくなった頃に、二人はつながってるんだろう。
|
2010年10月5日
あたしはいわゆるアラフォー独女。こないだ高校の同窓会にいったら、クラスの半分は独身なんでびっくりした。どっかで読んだんだけど、団塊ジュニアはバブル期に社会に出たものだから、なかなか理想を捨てて、現実を受け入れられないらしい。あの頃はテレビにも雑誌にも映画にも理想がいっぱいあったし…それにしても、巷はつまらないニュースで盛り上がってる。チリの銅山で33人が生き埋めになるところを救助隊が助けたんだって。で、助かった作業員らがサングラスして喜びあってる。あたしは「みんなの喜ぶ姿」より「みんなあたしたちの敵」みたいな恋愛モノが見たい。今みてる韓流ドラマがそう。障害が多ければ多いほど恋愛は盛り上がる!これは近松門左衛門の心中物以来の鉄則。それに比べて芸能界にあふれるニュースときたら再婚やらデキ婚やら、ホントこいつら野獣か!って感じ。あたしの勤めてる病院にAさんという80才の貴婦人がいる。いつも口紅つけて長い白髪をきれいに結ってオシャレにきめてる。「何で結婚しなかったの?」と彼女にきくと「仕事で暇がなかったのよ」という。けど、ホントはちがうと思う。Aさんはよく菊池寛の『真珠夫人』の話をする。「魔性の女とかいわれて…でも最後まで処女だったのよ」それがこの人の理想だ。現実より理想を守って結婚しなかったのだ。アラフォー独女もよく「いい男がいない」と嘆いてるけど、そんなドラマか映画みたいな男いるわけないよ。でも、あたしがAさんと同じ時代に生きてたら、とっくに結婚してただろうな。生きてくために仕方なく。今どきの若い人も就活みたいに婚活してるけど、時代はめぐってるのかも。
|
2010年10月15日
苦労は買ってでもしろと言うが、苦労はホントに買うものなのかもしれない。私は四十過ぎて結婚するまで貧乏暮らしであった。といっても、好きでやっていた貧乏だからカネで苦労した覚えはない。つねに恋人のことや、文学のことで苦悩していた。ゲーテは生涯に何人の女性に恋したのだろう?60歳も年下の女性に失恋して詩を書くような酔狂な老人に、私もなるのか…と思っていたら、あれよあれよという間に結婚することになった。仕事も順調になり、若き日の苦悩はどこへやら?という状況になった。しかし、カネが入ってくると、苦労はかえって増えるものだ。今さら大邸宅を構えるような趣味はなく、妻と貸家を転々としていた。長年染み付いた貧乏性で今さらゴルフやテニスをやるような趣味もなく、せいぜい妻とキャッチボールしたりしていた。それでは貯金も相当たまると思うだろうが、一体、どこへ消えたのか?大半は妻が使い込んだのだろう。それと私の酒タバコ代、そして薬代…私は小説の仕事に没頭すると何日も徹夜するから、睡眠薬と覚醒剤が手放せないのだ。そうこうしているうちに精神を病んで入院。わずか十年で命まで落とした。人気作家になどなっていなかったらもっと長生きできただろうに。結局、私の苦労も使ったカネとその内容に還元できる。つまり、女房と酒、タバコ、クスリに。つくづく人の苦労の量と質ほど、その人を物語るものはない。その点、苦悩はカネで買うことはできないものだろう、若さと同じように。ゲーテの苦悩を思うと、自分の苦悩がやりきれない。
|
2010年10月25日
「わたしが犬養毅だ。何か用か」書斎に土足でずかずか入ってきたのは数人の憲兵。「あなたがいては日本がだめになる。お命ちょうだいする!」「待てッ!話せばわかる」バーン!…俺が子供の頃、「話せばわかる」は大ウソと教わった。バカは死ななきゃ直らない、とも。そんな「バカの壁」が人間の脳には存在する、というのが俺の持論。だから女房と話したって理解し合えるわけない。喧嘩になるくらいなら最初から変に触れ合わないのが夫婦円満の秘訣。でも最近の若い人は「バカ」といわないらしい。「お前は大した大バカ野郎だ!」と褒めてやると、しょげてしまう。バカ!バカ!としきりに吠えてるのはみな俺のような老人だけだ。ついにバカの壁も崩壊したか?と思っていたら、近頃はツイッターなるもので、誰もがバカバカ、じゃなく、ブツブツいってると聞いた。なるほど、鳩山くんみたいにつぶやいていれば吉田茂も「バカヤロー解散」せずに済んだかもしれない。でもどんなに民主化が進んでも、バカの壁は崩壊しないというのも俺の持論。むしろ「もっとバカになれ!」と若い奴らに言いたい。他人の言葉に耳をかすな。情報を鵜呑みにするんじゃない。ニーチェもいってるじゃないか、「体験上理解できないものに対して人は聞く耳ももたない」と。それをわかったつもりになってるから今の日本はだめなんじゃないか?バカで何が悪い?面白いじゃないか、バカの方が。お前のバカさ加減にゃホント呆れるぜ、と感心されてみろ。そういう大バカヤローにしか、日本は救えない。
|
2010年10月28日
「松潤なんか口の中に出したんだよ、中2なのにびっくりしたー!」「ニノはカラダが目的って感じ。いつか品川に呼び出されて、いきなり公衆トイレでやられた。しかも障害者用の!」…しゃべる、しゃべる、まるで嵐みたいに。つきあった男たちが有名になって、自分がAV女優にまで落ちぶれた腹イセしてるみたいだった。嵐が今みたいに売れてなければ、アヤが締め出されて、あんな目に遭うことなかったのに。7階の高さっていえば20mはあるよ。そっからアヤは飛び降りたんだから正気じゃないよね。たぶんお酒とクスリも飲んでたんじゃないかな。基本的にアヤは依存体質だったと思う。オトコに対してもおカネに対しても。だから一度甘い蜜吸うとやめられない。「何もAVなんかやることないじゃん!」ってあたしは反対したんだけど、どうしても生活レベル落とせなかったみたい。そのくせ、のりピーさんや飯島さんみたいな有名人になる夢も捨てられなかったからAVの仕事がイヤになってったのかも。相当ハードなことさせられてたみたい。「死にたい」ってよくいってたし、リスカの痕もいっぱい見せられた。夢と現実、どっちとるか?って聞かれたら、あたしなら即現実って答えるけど、アヤは違った。菅総理じゃないけど「石にかじりついても、夢!」って答えそうな子だった。顔や容姿はどっから見てもギャルだったけど、一皮めくれば心は何かにすがってないと生きられない弱さだったのかも。表層なんていかようにもつくろえるってこと。ジャニタレも同じ。一皮めくれば、ただのオトコ。薄汚いチンボコにすぎない。
|
2010年11月9日
来年、定年を迎える知人が独身の私に妙な相談をしてきた。「これから長い時間、あいつと一緒に過ごさなきゃならないんでさ…そのぉ、何か、いいやり方とかない?」「何のこと?」「夜の…」「ああ、体位とか?」「うーん、正直、もう立つ自信ないんだよね」「そんじゃ、睡姦ってどうすか?」「スイカ?目隠しでもすんの?」「いやいや、ほら、川端康成の『眠れる美女』はご存じ?」「ええ、ええ、あの、処女を薬で眠らせて同衾するっていう…いったい何がいいんだろうね?」「三島由紀夫は「愛の不可能性」とか言ってたけど…」「それってインポの正当化じゃん」「じゃあ、谷崎潤一郎の『鍵』みたいに薬とブランデーで昏睡状態にしてヤるってのは?」「昔の男の名前とか呼ばれたら嫌だなぁ。それにあれ、最後、こっちが脳溢血で死んじゃうんだろ?もっと嫌だよ」「ふーん、じゃあ、小平義雄事件ってご存じ?」「知らない」「東京大空襲の最中に、次々と女をレイプして7人も殺した奴がいるんだけどさ、そいつの手口ってのが、まず殴って首を締め上げる、2、3分もすると気絶するから…」「やっちまうのか!?」「いや、目を覚ますまで待って…」「そこでやっちまうかッ!」「ちがう。お前、おしっこちびって、服がびしょびしょだぞ!とか女に言うんだよ、したら自分から脱ぐんだってさ。で、急に優しい声で介抱してやると、何でもいいなりだって。意識朦朧としてるときにやられるのって最高に気持ちいいらしいよ。全然抵抗しないんだって」「うっそー!でも、うちのかみさん殴るなんてまず無理…」「そっか。じゃあ、坂口安吾の『白痴』。これはいいよ。眠りながら相手は求めてくるんだから!でもって、よけいな事は何も言わない…痛い、とか、そこもっととか、もう終わり?とか」「へー!そりゃいいね。どうやんの?」「奥さん認知症になるまで待つ」
|
2010年11月21日
ちょうど今から60年前の2010年11月23日に、第二次朝鮮戦争が勃発しました。第一次、すなわち1950年のときは米ソが冷戦状態でしたが、第二次では米朝が核交渉で揺れていました。当時、北朝鮮は新しい後継者がその実力を西側世界にアピールしようと躍起で、一方、米国は金融危機で失いかけていたドルの信用を取り戻そうと必死でした。二者の思惑が一致したのが、38度線上に浮かぶ韓国の軍事演習場だったわけです。わざわざきわどい境界で訓練するのはケンカを売るようなもので、それを指示したのは誰だったのでしょう?その売られたケンカを買う前に北朝鮮は一度だけ、韓国に警告しています。それを無視した韓国軍のバックには当然、米軍が控えていました。北朝鮮は4時間待って、ついに売られたケンカを買いました。砲撃開始。しかしたった1時間で切り上げました。それでも市民を攻撃したのは効果絶大でした。これに激怒した韓国大統領、「何倍にしてでも…」と報復の意志を示しました。むろん、米軍の後ろ楯を当て込んでの強気です。米国大統領も申し合わせたように激怒。真珠湾のときと同じ、相手に先手を取らせてボコボコにする、いつものやり方です。こうして第二次朝鮮戦争は始まったのです。一時的に株価は下落し、ドル買いが進みましたが、カンフル剤のように徐々に景気は刺激され、韓国経済は特需による劇的な急成長を遂げたのは周知の事実です。ドルもかつての信用を取り戻し、北朝鮮の若大将はその名を世界に知らしめました。私の祖父はそのとき持っていた資産のほとんどを円からウォンに切り替えたことによって莫大な利益を得、今日、私が無給生活を送れるのもその恩恵なのです。それを思うと、あの戦火で亡くなられた多数の市民の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。と同時に、つくづく歴史から学べ、と孫には教えています。
|
2010年11月24日
俺が今、世界中の権力者たちを戦々恐々とさせている内部告発サイトの創設者ジュリアンだ。前にいたスウェーデンでも性犯罪容疑で逮捕状が出たし、つい先日はフランスでも婦女暴行容疑で国際指名手配された。火のない所に煙は立たないというが、まるで俺はロバートジョンスンだな。何で俺がブルーズの神様かって?奴もブス女に泊めてもらいながら街から街へ転々とした。醜女ほど安全で世話焼きもいないからな。奴が「悪魔に魂を売った」といわれたのも、そういうホスト的な生活からでもあるんじゃないか?でもロバートには別の面もあった。日本の友人から聞いたんだが、ハガクレというサムライ哲学では、最愛の女には告白しないそうだ。ロバートの歌に「むなしい恋」というのがあるが、あれなんかまさにハガクレの「忍ぶ恋」だ。そういう意味でロバートはブルーズのサムライだ。ブルーズのために命も捧げた男。鋭く切れるギターが奴の刀だ。俺もネットを武器に真の民主世界の構築のために命を捧げたい。最愛の人がもし現われても、ロバートの「むなしい恋」でも口ずさんで無言で通り過ぎるだろう。俺には討つべき敵がいるんだからうかうかと一ケ所に留まることなんてできない。だけど、ニーチェの言葉にこうある。「自己の理想への道を見い出し得ない者は、理想を持たぬ者よりも軽薄で破廉恥に生きる」と。ロバートが女に見境なくなったのも、わずか二十歳で最愛の妻と子を亡くしたからじゃないだろうか?そこで理想への道を見失って、悪魔に魂を売ったんだ。奴が27のとき人妻に手を出して毒殺されたように、俺もいつ狙われるかわからない。まさかオトリか?ってくらい39歳の俺に言い寄ってくる女はみんな年増や人妻だったりする。それとも彼女たちも俺やロバートと同じく悪魔に魂を売ったから気が合うのかな?彼女らの悪魔とはもちろん亭主のことだけど。
|
2010年12月1日
大正12年のXマス。東京日日新聞の見出しには「坊ちゃん嬢ちゃんに歓迎されるプレゼントは年々盛んになるばかり」と書かれている。長らく戦争がないと一家で一番偉いのは子供になるらしい。年がら年中、お金や洋服、おもちゃを買い与えられ、習い事やらお勉強やら、親は大変な出費であろう。家路の市電にゆられていると、座っていた二人のお嬢さんが一方の彼氏さんの話をしていた。「それ甘えだよ。一回、家から出ればわかるよ」大学生なのにバイトもしない友達の彼氏さんのノンキさが気に食わないらしい。「社会に出て困るよ、つうか、就職できないよ」呆れてモノが言えないといった口調の友達。「だけど裕福な家に育ってるわりにパッパ使う方じゃなくて、毎月決まった額で生活してる」と彼女さんも弁護。みると、二人とも上品なブーツにコートを着て相当裕福そう。「彼とどんな会話してるの?」「彼は自分のこと話さないから、あたしがずっとしゃべってる」それだけ幸せそうなのに一体、何を愚痴るんだろう?それを聞かされる彼氏さんも大変だ。彼が医者ならきっといいお医者になれる。わたしがサンタクロースならこの娘さんに何をプレゼントするかな?聖ニコラウスは、三人娘を嫁がせることもできない貧しい家があるというので、夜中に屋根の煙突から金貨を投げ入れた。それで娘たちが身売りに出されずに済んだというが、この二人娘はそんなに貧しそうでもないし、嫁げないといえばそうかもしれないけど、旦那さんはプレゼントできない。あげてもきっと気に食わないだろうし。ノンキな彼氏さんに貪欲をプレゼントしてあげたいが、こればかりは育ちの問題もある。いっそ、天災か戦争でも起きたらみんな失って丸く収まるのに。
|
2010年12月27日
思えば、51年生まれのオレにとって80年代は人生の絶頂期だった。あの頃、MTVが始まって、ロックをめぐる環境も大きく変わった。それまではラジオとツアーが中心だったが、そこに急にテレビが入ってきた。その頃、オレの喉の調子も手術のおかげで人生最高だった。このチャンスを生かさない手はない。その頃、オレは私生活でいろいろなトラブルを抱えていた。コカイン中毒で裁判沙汰になり、家族崩壊寸前。娘にも愛想尽かされていた。人生の再出発を、と意気込んで86年に出したアルバムは忘れもしない、当時、全米で800万枚売れ、いまだにロック史上に残る名盤といわれる。今だから言えることだが、実は、あのアルバムの最終ミックスはオレがメンバーに黙ってガラッと変えた。テレビで流れる音楽で耳につくのはハイトーンな歌とギンギンのギターとチャラチャラしたキーボードで、ヘヴィなベースもドラムもほとんど聞こえない。だからそういうミックスにした。で、MTVで目を引くなら、できるだけ見た目の派手なやつをメンバーにと、急遽、全員クビにした。愛人まで出演させて派手に絡んでみせたら、思ったとおり爆発的な大ヒット!ホント、あの頃は絶好調だった。だけど、次のアルバムはさらに完璧なものを作ったはずだったが、反応はいまいちだった。思ったとおりにはいかないものだね。いつか、クビにした奴にいわれたよ。「欲を出し過ぎだ」とね。今にして思えば、80年代そのものが欲を出し過ぎた時代だったんだ。月並みな言い方だけど、やはり、音楽は曲そのものが大事だし、特にロックはハートが一番だよ。ミックスもメンバー全員が納得いくようにしないとね。還暦近い今のオレはそんな思いで仲間と楽しく歌ってるよ。
|
2011年1月2日
オレは新聞の人生相談マニア。何十年分も切り集めてるくらい大ファン。だけど、今朝のには笑ったね。50代主婦「夫の暴言 私をけだもの扱い」だってさ。わかるなあ、その気持ち。つきあっちゃいられないもん。で、笑っちゃうのがその回答。精神科医ってのはお気楽な商売だね。このオバハンの肩持って「それじゃ、けだものに失礼」だってさ!?てめえが獣だろ。何がメンタルだ。善人面して患者なだめて、山ほどクスリだして、がっぽり儲けてる。「自己否定の経験のない者は、さながら動物に似ている」みたいなことを鈴木大拙もいってるぜ。「自ら省みて恥じなしなんて健康者は、さながら赤ん坊と似てるから、みんな煉獄送りだ」って坂口安吾もいってら。要するにだ、この主婦は、夫の愛の暴言によって煉獄から地獄へ行って、めでたく獣から人間になれたってわけだ。ついでに哲学からも一言。ニーチェが女について「さながら猫に似てる」といったのはさすがだなあ。だから世はペットブーム。そっくりだから女どもは犬猫を可愛いがるんだろ。このオバハンにも猫をあてがってりゃいいんだ。猫っていや、年に二度も出産するのがいるらしい。お盛んですなあ。発情期の声なんか、さながら女に似てるよ。猫の手でも持て余す性欲なら今流行りの介護でもさせんだな。そんで夫は一週間くらい家をあける。エサが目の前にちらついてっから猫もエサの前を離れられないんでさ、エサの方から去るべし。「もっとも賢明な恋愛の仕方は女から逃げること」とナポレオンもいってるし、カミュも家康も「房事が終わったら速やかに遠ざけろ」と言ってる。オレなら、こんな風に回答しちゃうけどな。え?それじゃ苦情殺到だア?そういやア「答えはひとつじゃないけれど」なんつー石田衣良の人生相談本が広告に出てた。その通り。人生の答えはいくつあってもいいんだから、人生相談コーナーの回答も広く一般公募にしたらどうかね!?中にゃ毒もクスリにしちまう口の達者な奴がいるはずだ。毒にもならねえ人生相談じゃ、さながらサプリに似てるよ。つまりは、付録だねwwwww。
|
2011年1月20日
地震雷火事…といえば、昔はオヤジだったが、今は違う。木造家屋は耐震耐火建築となり、ガスが普及した現代、地震による二次災害の筆頭は津波。ここに目をつけた人物「Drツナミ」は長年、水爆実験や原子力技術の研究に携わってきた人物だが、彼が近年開発した秘密兵器「Dosakusa」とは、地下で核分裂を起こし、地震を人工的に発生させるものだ。その頃、アジアのとある経済大国では首相の支持率が10%代にまで下がり、期日が迫る予算案も通らないありさまだった。また同盟国の高官による侮辱的な発言が謝罪問題にまで発展し、両政府の主脳とも窮地に追いやられていた。そこにDrツナミがDosakusaを売り込んだ。困ったときの「波頼み」というわけである。数年前、アジアの途上国では死者28万人という「実績」があったが、さすがに先進国でそれは経済的マイナスの方が大きい。そこでDrツナミは提案した。同時多発テロのように異なる地点で小規模の爆破を起こすことによって広範囲に津波を発生させ、多数の犠牲者を出さずして、それなりの「どさくさ」を生み出すという方法だ。彼のいう「それなり」とは、先進国の人間ほど情報にすぐ流されて熱狂する傾向があり、実際の被害以上に、思考停止状態(つまり、それが、どさくさ)にすることができるという意味だった。両政府によって計画は緊急に進められ、インフラ各社や放送機関、警察、軍との連携も緻密に行なわれた。ここぞとばかり国有テレビを独占した首相の支持率は一躍80%代にまで上昇、混迷していた予算案はすんなり通り、高官の謝罪問題もうやむやに…ツナミの威力は絶大であった。
|
2011年3月12日
つづきを読む |