犬よりクルマ くたばれ市場社会 月とスッポン 道の上にも十年 「こころ」 再インストール ワンオフ C ファイティングブル プロパンダ スケープゴート 脱皮マニア 画竜点睛 妻らん女 バフツー 錯国 タックス減る 拝啓、反原発団体様 巻末のことば
昔、犬を飼っていて、とある動物病院にはよくお世話になった。当時、犬の毛は私がトリミングしていて、ある時、いつものように切っていたら、犬が突然、キャン!と鳴いてハサミにガブッ!と噛み付いたので、みると間違って皮までカットしてしまったらしい。出血はしてないが、すぐ病院に連れてって、傷口を縫ってもらった。その時、先生がいった言葉が「飼い主に刈ってもらえるだけ幸せですよ」だった。その数年後、犬が老衰で危篤状態になった時、延命の注射をうつかどうか迷った。家族がみなそろった状態で逝かせてやりたいが、こんな苦しそうな状態を長引かせるのは酷だ。すると「どっちにするんですか!」と先生は強い口調で決断を迫った。こういうのを以心伝心というのだろうか?先生の語気が何かを訴えてるようで私は「注射はやめます。このまま自然に逝かせます」といったら、先生は「本当にそれでいいんですね」と念を押し、結局、そのまま犬は亡くなったのだが、その数カ月後、先生まで突然亡くなってしまった。まだ50くらいの方で、若くて可愛い看護師さんに囲まれて、けっこう繁盛していたのでとても意外だった。先日、ネットでイギリスのクルマ番組を見ていたら、司会者が「獣医は自殺が多い職業のひとつ」といっていて、その疑問が晴れた気がした。ペットにカネをかける人もいるが、その命を祖末に扱う人の方がはるかに多く、その後始末をさせられる獣医がそれを苦に自殺するというのがペットブームの現実らしい。しかし、クルマの整備工があまりの廃車の多さに自殺、なんて話はあまり聞かないから、どうせ可愛がるなら動物よりはクルマの方が平和かも。2012年6月7日
有名なサンデル教授が朝日の記事の中で「市場経済はいいけど市場社会はよくない」みたいなこと言ってて、なるほどと思った。何でも市場原理に任せていたから米国は金融危機に陥ったわけだし、市場には生活者の感覚が欠けてるよ。で、ギリシアでは緊縮政策に市民が選挙でノーを下したという。いくら国債がヤバい、ユーロが危機といっても、それは市場の都合でしょ、とわかってる。むろん、それと市民社会は無縁ではないけど、すべてそっちの都合ってんじゃ、軍国時代と変わらない。よく軍事政権を批判するけど、そういう人たちも市場政権じゃないか。少なくとも民主政権じゃないね。「国民の生活が第一」なんて笑わせるよ、民主党。今日の総理の演説だって「経済成長のために原発が必要なんです」といってるように聞こえたよ。冬のボーナスのために電気料金値上げする国策企業と同じじゃん。自分の面子しか考えてない。軍国時代が市場時代、経済時代になってるだけ。軍人はまだ命を捨てる覚悟だからいいけど、財界人はただのマネーゲーマー。戦争には必ず終わりがあるけど、経済にはない。市場ある限り、どこの市場へも駆け付けるマネー戦士にとって市場は戦場に等しい。そういう一部の市場戦士のために多くの市民の生活が切り詰められるのはおかしな話だ。それより問題は、そういうマネー中毒者をいかに正常な生活感覚に更生するかだ。これ精神障害になってる帰還兵と同じような施設が必要なんじゃない?ワンクリックで数億円動かす感覚とレタスが今いくらかって感覚で政治の議論したってお話にならない。どっちが正常か?倫理的か?やっぱレタスだと思うよ。マネーは食えないし、時代によって価値が変わる。レタスはずっとレタスだよ。あのシューマッハですら家ではフィアットに乗ってるそうだし、そういうシフトチェンジを財界人やその傀儡政治家もやってほしいものだね。 |
2012年6月8日
ナショジオの「メガファクトリー」、今月はスーパーカーSP。ブガッティとランボルは前に見たが、今月はアウディ、ポルシェ、フォード、BMW、アストン、マセラティなどなど。ちょっと古い表現だけど、どこの工場も近代的。コンピューター管理が行き届いてる。精密にプレスされたアルミ部品を(溶接でなく)接着する行程はほとんどプラモデル的。お国柄も出るね。フォードF150の工場はいかにもアメリカン。タトゥー入れたマッチョな人が扱う工具もけっこう傷だらけ。反対にアウディ、ポルシェ、BMWはドイツらしくすべてが清潔で秩序的。「完璧では不十分」というポルシェの人の言葉が物語る。アストンとマセラティの工場は職人的。新素材や新技術を使いつつ、伝統を大切にしてる感じ。アルミボディをトンカチで叩いたりヤスリで磨いたりしてる風景は30年前と変わりない。あれじゃ数十台作るのがやっとかも。で、それが現代だと億もするってわけ。そのアストンの社長が「後世に残るクルマ」と自負していたけど、それと日常の足として乗るクルマを比べちゃいけない。月とスッポンってくらい違う。日本のワークスもスッポンばかり作ってないで月を手掛けたらいいのに。HSVでもGT-RでもLFAでも、せっかくレースで名を売ってんだからニュル仕様とかスパイダーとか出せばいい。みんなが乗れる、やさしいクルマなんて新興国がもっと安く作っちゃうから。それにふだんイイ子にしてる人ほどハンドル握るとワルになるもんで、トップギアのジェレミー曰く「地球環境を破壊し、貧者や動物を虐殺し、世界を砂漠化させる、みたいな勢いを感じさせる」のがスーパーカーの本来の役目らしい。そういう独裁者ほど外装は派手に痛車とか、内装も色から素材まですべてカスタマイズしたいはず。ケータイやスマホがそうでしょ?世の中が平等になればなるほど、みんなスッポンってことだから、その反動で月に行きたいってわけよ。 |
2012年6月14日
ルマンでのアウディ、噂には聞いていたが、やはりすごかった。特に印象深かったのが途中クラッシュした3号車。ドライバーが壊れかけたフロント部分をバキバキッ!とひっぺがして、タイヤがパンクしたまま走らせて、何とかピットイン。それをクルーがたった15分でほぼ完全に修理してしまった。かたや、日産のデルタウィングはこともあろうにトヨタチームにぶつけられてクラッシュ。本山選手が懸命に修理しようとしたが手に負えずリタイヤ。トヨタも久々のルマンを初のハイブリッドで参戦して意気込んでたのに残念だったね。優勝したアウディのマシンはV6ディーゼル・ターボ(後輪)+モーター(前輪のみ時速120キロ以上で駆動)。ディーゼルとモーターで優勝なんて画期的だね。一方、トヨタのはV8ガソリン自然吸気+モーター(前後輪とも120キロ以下でも駆動)。同じハイブリッドでも中身は微妙に違う。結局、トヨタはエンジントラブルで2台ともリタイヤ。でも、マシンうんぬんよりチームワークでアウディが一枚も二枚も上手だったんだろうね。同じ現場で十年も働けば自然に身につく勘と経験。これは数字に表せない。その代わり、あらゆる事態に対応できる。ここ十年優勝の常連だったチームがたまたまハイブリッドで優勝したってだけなんだろう。日本だと何かと技術革新とか騒ぐけど、人間そんなに成長し続けられるもんじゃない。先進国だってそう。新聞とかでG20が経済成長とかいってるけど、そんなの全体で成長してればいいんで、何も50過ぎの年配が新人と張り合わなくてもいい。無意味な経済成長のために原発稼働させたり消費税上げたり、そうじゃなくて国の財政規模小さくすりゃいいでしょ。エンジンと同じくダウンサイジングですよ。国内チームも、つまらない意地とかプライドとか捨てて、淡々と優勝経験を重ねるアウディを見習おうぜ。 |
2012年6月21日
「心から、心から、心から...」って、「心」って軽いもんですね。そんなんで望みどおりに事が進むと思ってるんだ、このNって総理は。第一、この人は心から怒ったことあるのかな?心から悲しんだこととか。顔だけで笑うのは得意だろうね。ちょっと前にネットでガンになりやすい性格は「いい人タイプ」という研究が紹介されてたけど、日本人の二人に一人はガンになるっていうのも、そういうウソ笑いでごまかしてるからじゃない?Nさんも「バカヤロー!」って怒鳴って解散してみなよ。そしたら意外と票が集まるかもよ。ときに今朝の読売に認知症の父が精神病院でやつれてく姿をみたってレポートが載ってたけど、黒人はガンやアルツハイマーになりにくいと思うね。だってブルーズやレゲエ、ゴスペル、ヒップホップには悲しみや怒り、その反動の嗤いがいっぱいだもん。長年愛した人、家族、動物、故郷、会社、つまりは「環境」を失った時の悲しみって誰だって受け入れがたい。でも、それを悼むってことは、その現実をありのままに受け入れるっていう、一種の認知力。逆にその現実を否定してなるのが認知症だと思う。だから、あまり報道されないけどフクシマの仮設住宅でもきっと認知症が急増してるはず。環境の変化が病状を悪化させる要因とよくいわれるのも、新しい環境を否定するゆえだ。敗戦当時、自殺者が多数出た(太宰治とか)のも古き良き日本を愛し、アメリカに占領された屈辱ゆえだったかもしれない。そのくらい感情表現ってのは大きい。身を守る力ですらある。だから、ふだんから失敗とか失恋、失業ばかりして涙を流してる人はイザというとき心が折れにくい。そういう涙も枯れて、心臓に毛が生えたような、そう尾崎咢堂のような人の心からのお願いだったら、庶民もひとつだまされてみようかと心を開くもんだよ。唐突に心から...なんて連呼されてもね、漱石の小説より軽いな。 |
2012年6月26日
消費税法案の採決みてたら、昔、岸田秀がいってた精神分裂の日本てのを思い出した。要はペリーショック以降、日本政治は欧米諸国に盲従する外的自己と、それに反抗する内的自己に分裂したっていう論理。彼に言わせれば、明治以降の神風連の乱も西南の役も二・二六も太平洋戦争も三島事件も日米安保も抑圧された内的自己の大爆発だったという。それを代表する人物が吉田松陰で、彼の言葉から「大和魂」こそ内的自己の象徴だと言う。さて、今回の採決をめぐっても離党だ、造反だ、民主党分裂か?みたいな騒ぎだったけど、端で見てるこっちとしては白けちゃう。何だか、大河ドラマみたいに自作自演のお家騒動を見てるみたい。こんなに悩んだ末の苦渋の選択ですっていいたいつもり?精神分裂を演じるとは、なかなか凝った演出だね。ちょっと見直したよ、民主党。そんなんどーでもいいけど。それよか、うさん臭いね、ムーディーズ。何なの?あの格付け会社って。えッらそーに、よその国の財政状況とか銀行の経営状態にまでいちいちケチつけやがる。何様だよ。どこに人様の家計をランクづけする会社があるか。余計なお世話だっつの。もしや証券会社とか政府機関から賄賂もらってんちゃう?アノニマスだっけ?どうせ狙うんだったら、ああいう会社のサーバーとか抹消してくださいね。ついでに民主さんも早く解散してくださいな。分裂症は解消なんてややこしいことするより、再インストールするに限りますから。
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2012年6月26日
とある芸能事務所でヴィジュアル系バンドのリーダーと社長が話してる。「どうだ?今度のツアーに向けて何かいい宣伝材料はできた?布袋の話は聞いてるだろ?」「ええ、空席祭りでしょ」「君らも覚悟しとけよ」「ときに、これ見ました?」PC画面にはピカピカの真っ赤なクルマと初老の男が映っていた。「これクラプトンがオーダーしたワンオフのフェラーリです。中身は最新の458なんですけど、外観は70年代の512BBを模してるんですって」「へー、あのスーパーカーをねえ、クラプトンってそういう世代だったっけ?」「彼は当時三台所有してたらしいですよ」「さすが金持ち。あれ二千万くらいだっけ?」「ええ。でも、このワンオフは480万ドルだから...えーと4億弱かな」「マジで...どっからそんなカネ出んのかね」「きっとレコード会社じゃないですか?TVだのネットでちまちま宣伝するよりクチコミの方がよっぽど効果ありますからね」「なるほど。ビッグネームはやることもビッグだなあ」「で、提案なんですけど、うちらもランボルギーニでやりませんか?ほら、うちらのお客さんって40代以上のスーパーカー世代多いじゃないですか?」「なるほど。じゃ、君のガヤルド、カウンタックに改造したら?ガルウィングとかリトラにしてさ」「いいですねえ、もっとぺちゃんこにしたり...って、ダメですよ!公認のワンオフじゃないと話題になりませんから」「そんなカネないぜ」「いくらならあるんですか」「ま、君ら次第だな」「じゃあ、やりますよ!百本でも二百本でも、夏フェスも出まくります!」「そんなに客入るか?」「クルマの出来次第ですね!」ということで、この話をランボ社に持ちかけたところ「なかなか面白いアイデアですが、うちはVIPなお客様のオーダーにのみお応えいたしておりますので」と丁重に断られたそうな。クラプトンとの格の違いを思い知らされた社長とバンマスであった。
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2012年6月29日
何となくオフコース('80年前後)のアナログ盤ばかり聞いてると、この歌声は真似できないと思う。つくづく音楽の世界は個人主義というか、個体主義。身体的特性は如何とも為しがたい壁だ。ときに、前回の「おぎやはぎの愛車遍歴」でパパイヤ鈴木氏がダイエットのコツは「健康にいい生活」とか言ってたけど、それが生きる目的になっちゃうと、他に生きる目的がないんじゃないかと疑いたくなる。いいじゃん、太ってたって。それも身体的特性だよ。何もみんな同じであるこたあないよ。盗んでも欲しいものとか、死んでもやり遂げたいことがある方が若くて情熱的だよね。そういうものを失った人にとって「健康」はちょうどいい道標なんだろうけど、それって老人の生活だよね。社会にとっても、そういう老人的な生活に人々が時間を費やしてくれた方が安泰なんだろうけど、やけ酒飲んで自殺しちゃうようなバカバカしい人間がいてくれないと退屈だなあ。健康食品の宣伝で「最初は半信半疑だったんですけどね、今はこれのない生活は考えられませんね」なんて落語家とか芸人が語ってるのなんか見てるとホントつまんねえなあと落胆する。小田さんが昔からテレビに出演しなかったのも、そんな社会主義的な空気を嫌ってたのかも。ときに私事だけど、先日、健康診断の結果で「やせすぎ」と書かれて、C評価だった。よけーなお世話だっつの。私は徹底的に我利我利な個人主義者を愛してるし、我武者羅に生きてる人を見ていたいだけ。そういう非常識、不道徳、不健康な人間の中にこそ、もっとも純粋な愛や至高の美があると信じてるから。CならCでいいですが、それもダイエットのコツと申し上げておきましょう。 |
2012年7月4日
先日のカーグラでアヴェンタドールみたせいか、闘牛なるものを見てみたくなり、ツベったら、うわー、闘牛士の衣装ってゴージャス。あの赤い布って実はマントなんだ。その表側の刺繍も手が込んでること。それに闘牛士さんたちって、みんなスラッとして、色っぽい腰つきで、顔もイケメン?きっと昔は花形スターだったんだろうね。で、その美しくて勇敢な闘牛士がアッという間に角でブン投げられたかと思えば、顔面とか股間が血まみれ!え、いつの間に...?スローで見ると確かに角が刺さってる!牛って素早いんだな。人なんてひとたまりもないや。でも、そういう危険があるから見応えもあるんだね。調べるとスペインの闘牛で殺される牛の数は年間3万頭だって。それでよく動物愛護団体が非難したり、野蛮だからテレビ放映も禁止らしく、国技なのに国民の四分の三が「関心ない」って状況なんだとか。けどみんな食ってるでしょ、ビーフ。牛丼とかユッケとか。結局、殺してんだよ。3万頭どこじゃないでしょ。それで野蛮だ、関心ないだなんてよくいうよ、偽善者め。まだ、鉄砲とか飛び道具なんて一切使わず殺す一部始終を見守る闘牛の方が牛への愛がある。牛も命を捧げてんだから、人も命がけすんのがフェアでしょ。ときには興奮した牛が観客席に飛び込んじゃって大パニック!なんてこともある。そういえば、ちょうど今日あたりサンフェルミンの牛追い祭りらしい。街中に牛を放しちゃう!ってアレです。追ってるっていうより、追っかけられて、安全なとこにやっと逃げ込む、みたいなパニックを楽しんでるんだね。こういう血の気の多い南欧に生まれ育ったクルマだからラテン音楽でもかけながら闘牛士の気分で乗るべきだってことだね。揺れとか後ろなんか気になる人は乗らない方がいい。 |
2012年7月7日
パンダが誕生とか急死くらいで大ニュースになるって、どーなのよ。それに、何あの記者会見。まるで謝罪会見じゃん。動物園が責められる理由とかあんの?そんなモヤモヤした気持ちで夕刊をパッと開いたら一面の「赤ちゃんパンダ急死」の裏側に「小沢新党 今夕結党」と小さく記事が出てて、あ、それでかあ、と合点した。小沢氏の政治活動を何としても阻止したい霞ヶ関と、その傀儡メディアが打ち上げたプロパガンダがパンダ誕生のニュースだったわけだ。それがあえなく急死でおじゃん。で、今度はいじめ隠蔽大捜査線。何が何でも小沢隠蔽したいんだね、メディアは。そのバックには霞ヶ関がついてるってのが今の嫌な空気を生み出してる元凶なんだよ。ところで、同じ期間、メディアがやった世論調査見るとだいたい、消費税増税は嫌だし、民主党にも失望だけど、造反した小沢には期待しない、みたいな意味不明な結果になってて、最後に、支持政党なしが半数以上ってのが一番雄弁に本音語ってる気がした。それはさておき、今夕旗揚げされた小沢新党は「国民の生活が第一」って名前だそうだ。党名はどうでもいいけど、壊し屋には期待しますよ。まず霞ヶ関とメディア、検察の癒着構造、つまりは江戸時代的な中央集権を破壊してほしい。維新の会だか何党だってかまわない。国民はそこを第一に期待します。 |
2012年7月11日
今さらだけど「いじめの構造」ってのを考えたのさ。「甘えの構造」にちなんでね。昔、坂口安吾が甘えの反対を自分流に「無関心」といってたけど、これがいじめに対処する方法だろうね。ニーチェもいったけど反応しないわけよ。ガンジー流だと無抵抗主義だね。小泉元首相のいった鈍感力も近いかな。そういう「変人」はいじめようがない。いじっても面白くないでしょ。そのうちに火の手は他に遷る。鉄則は何も反応しないってこと。悔しがりもしない。我関せず。例えば、入社していきなり窓際族にされても、バイトの子をからかったり、重要な会議に必ず公休にされても、退屈な寄り合いにつき合わなくてありがたいくらいに思う。そういうポジ思考ができれば、どんな精神的迫害からも無敵だ。そんなくだらんことに時間費やすより、もっと素敵なことを探すべし。ときに、小沢さんも近頃、角栄師匠のようにいじめられ役だね。陸山会もロッキードみたいに冤罪にされるとこだったし、メディアも「期待しない」の大合唱。何としてもスケープゴートに仕立て、自分らの属する共同幻想を維持したいんだろうけど、歴史はそれをどう裁くかね。それを見れるなら長生きしたいな。東電も昔の国鉄みたいに社会的不満の受け皿にされて、いい迷惑だろうけど、JRみたく名前変えるしかないかもね。JP(パワー)東日本とかJE(エナジー)関西とか。仕方ないよね、スケープゴートを必要とするのは多数者民主主義の宿命だと思うよ。国際社会が悪の枢軸を必要とするようにね。仮に少数者民主主義というのが実現したら、いじめの構造は断ち切れるんだろうけど、そしたら第一党の名は「どーでもいー党」で、頭首は今だったら認知症か統合失調、適応障害、引きこもりみたいな人だろうね。で、今度は逆に勤勉な仕事人間はワーカホリックとして全員病院送りだ。そこで老人ホームみたいに一日中何もしない訓練を受ける。それもどうかと思うけどね。やっぱり、いじめの構造永遠なりか。 |
2012年7月15日
最近、マイブームなのが、日焼けの皮むき。十日前に地元の市民球場まで高校野球を見に行って“大やけど”して、さらに三日後にも懲りずに神宮まで観戦しに行って、さらに“中やけど”。最初は肩や背中がヒリヒリして夜も眠れないほどだった。腕も浮腫んだみたいに腫れて。それが一週間ほどするとムズ痒くなってきて、掻くと簡単に皮が剥けてくる。剥けないとこも汗をかくと水分で膨らんで、中で流動してるのが見えるくらい。こうなるともう脱皮の準備完了。それが何かの拍子にプチっと。で、そこからビリビリと皮がむけて行く。その下にはすでにできたての皮膚がツルツル、ピカピカしてる。まとめると、最初ヒリヒリ、次ぎにムズムズ、ビリビリ、で、最後にツルピカ、みたいな。皮膚がどのくらいで再生されるのかわかって面白い。子どもの頃はこういうことにもっと身近だった気がするけど...。で、できたての皮膚は伸びが悪いらしく、風呂上がりに突っ張るんでハンドクリームを塗ったり柄にもなくスキンケア。ときに、もうひとつマイブームなのが一度つくったクルマのプラモのレストア。いつもせっかちに作っちゃうせいで、塗装の乾燥が不十分な段階で磨くもんだからいまいち鏡面になってない。それがもう数カ月たってると磨けば磨くほどツルピカになる。まず磨きやすい状態まで分解。カッターとかで割れないよう慎重にバラす。次に紙ヤスリでザラザラにして、コンパウンドでガシガシ磨く。汗だくになりながら2時間くらいかけて磨く。磨きすぎて角が剥げるのを防ぐために細長く切ったマスキングテープを貼ったり、けっこう神経を使う。最後は歯ブラシでゴシゴシ水洗い。すると、触ったときキュッと音がする。さらにワックスかけて車体に映り込む光に思わずうっとり、みたいな。 |
2012年7月26日
人生を演出?三島由紀夫が?「自己改造の果てに憂国の士となり、自衛隊の蹶起つまりクーデターを起こして、同調する者もなくハラキリ。それが彼の描いた演出の終幕...」とある写真家が新聞に文章を載せていた。だけど、人生を演出していたのは、その写真家本人もだし、その時代の日本人や戦後日本そのものが、懸命に欧米社会風に自己改造し、人生を演出していたのではないか?三島が他とちがっていたのは、その演出に自覚的だったことと、時代遅れだったことではないか?例えば、街頭でみかけるストリートパフォーマー。一瞬でも気になるのは誰もが無自覚な道化師だからだ。そん中でミシマは自覚的に道化し、その死まで道化た人物なのだ。サムライにとっちゃフツーのことなんだろうけど、自分の死をクライマックスにするという戦後社会が完全に失いつつある価値観。いじめで自殺する子どもがわんさかいる昨今はそれが復活してるのかも。あと、近年ターミナルケアっていわれるけど、それって死を管理する側の問題であって、本人にとっちゃ最初から緩やかなターミナルみたいなもんだ。今さら病気が治るわけでも、手足が自由に動かせるようになるわけでもない老人にとって人生の目標なんてない。ただ死を迎えるのみ。それをいかに迎えるか、悔いのない死を遂げるか、という見方をすれば、ある意味、老人もサムライですよ。それが働き盛りには皆目わからない。だから元気ハツラツな若者に囲まれてみじめな最期を寂しく迎える老人がほとんどな介護の現状。ミシマも45歳という若さだったけど賛同者も少なく孤独な最期ではあったろう。でもそれでいいじゃん。最後の最期まで自分らしく死も演出って方が天晴れですよ。つまりその人がいかに自分の死(=生)に納得できるかが、その演出のキモなわけだから。 |
2012年7月28日
先日、電車の中で子連れの若い女性が夫にスポーツカーを売らせたことをママ友だちに勝ち誇ってた。また、ネットでは、妻にせがまれてタワーマンションを購入し、そのためにランボルギーニを売った男の日記というのがあった。で、さっき見てたクルマ雑誌には結婚して妻にニラまれたGT-Rを売って、ハイブリッドなら騙せるとCR-Zを買ったという話が載ってた。「なんで日本の女性は独身ですら軽ばかり乗るの?」同じクルマ雑誌で30代の女性三人がクルマ談義の中でそういってた。そういえば、こないだ千駄ヶ谷を歩いてたらカイエンを運転する若い女性を見かけた。小柄でセレブな感じの女性があのでっかいポルシェを軽々と運転してるアンバランスが面白かった。地元でもよく渋い色のジャガーに乗る初老の女性を見かける。サングラスかけてやり手という感じ。いるとこにはいるんだね。クルマ好きな男性はこういう女性と結婚しないと自分の愛車を手放すはめになるってことだね。つまらん女を選んだがゆえに大事な愛車を失う羽目になったともいえるね。ただ、結婚して出産した途端、ガラッと豹変する女も多いから、元レースクィーンだって安心はできないだろうけど。外見とか下着の色なんかより、金銭感覚とか財布の中身をチェックしないとね。 |
2012年7月30日
昨日カーグラでマクラーレンF1見たせいか、バブルって一体何だったんだろう?と考えた。ああいう究極のスーパーカーはもう作られない、というけど、その後もヴェイロンとか作られてるし、世界のどこかでバブルが起きればスーパーカーは必ず作られる。戦争がある限り戦闘機が作られるように。ときにこないだ田原さんの仰天歴史塾みてて、ロッキード事件もリクルート事件も検察とアメリカの陰謀といってたけど、それならプラザ合意以降、バブル崩壊までの顛末もアメリカの策略って感じしない?日本が発展するのはいいけど脅威になると潰しにかかる、生かさず殺さず飼いならす、それがアメリカのやり方。古くは太平洋戦争がそうだし、オイルショックや貿易摩擦のときもそう。輸出がダメなら内需拡大しかないってんで中曽根さんがいろいろやった結果、バブル経済になった。でもそれって、大失恋して、仕方なくゲームにハマってるようなもんで、ゲームだから当然、最後はゲームオーバーになる。それがバブル崩壊。脅威が去ってアメリカは一安心。で、日本はもうゲームはこりごりだけど、実際の恋愛もなぁ...みたいな沈滞ムード、それが「失われた○年」じゃない?その期間にも戦後最長のいざなみ景気があったのに、その実感がわかなかったってことは、初恋が忘れられなくて何度恋愛しても満足できない、みたいな不感症じゃない?「バブリー」っていうと否定的な使われ方されるけど、それもメディアの刷り込みって感じがする。若者をどんどんオタク化、草食化させた方が安全だからね。いいじゃん、スーパーカー乗ってる肉食系の若者が生意気なこと言ったって。そこで悔しがる人が頑張る、それが経済成長を牽引するんだよ。ときに、先日バスの窓から、すっげえスーパーカー!と思ったら、マクラーレンのMP4-12Cだった。億はしないけど2,800万もするスーパーカーがフツーに東八道路を走ってた。あの頃のバブリーなんて今やフツーだなと思った。 |
2012年8月2日
「あのさ、TPPってどう思う?」「急にどうした?」「いやあ、日本のクルマ産業が閉鎖的だってアメリカにいわれてるんだけど、日本ほど貿易自由化してる国もないよ。40年以上、クルマの関税ゼロだからね。EUなんて10%、アメリカですら2.5%だから。で、韓国が今度FTAで対米の関税ゼロになるから日本車が超円高のうえにさらに不利になるってんで政府は何としてもTPPに参加したいわけ」「ふーん。でもアメリカ人が韓国車なんか買うか?」「安くて品質がよきゃね」「品質じゃ日本車が上だろ」「ところが、こないだ北京モーターショーに行った人が韓国車すげぇ!って言ってたよ」「全然知らねえよ」「そこなんだよ。メディアが取り上げないんだな。だからヒュンダイも撤退しちゃった。スーパーGTとかも上位クラスに参戦してんの国内メーカーだけでしょ?外国勢を下位に締め出してると思われても仕方ないよね」「だけどさ、こんなに円高なのに輸入車の価格は変わんねえっておかしくね?」「たぶん戦前からある外車=高級車ってブランドイメージあるからじゃないのかな」「日本人って変な外車信仰あるよな。わざわざ左ハンにする人いるし」「逆に外車っていうと故障が多いとか事故りやすいって悪いイメージもあるよね。実際そんなことないのに」「あとベンツはヤクザのクルマとかね」「やっぱ、そこもメディアの刷り込みかな。びっくりしたんだけど、輸入車っていう項目が日本語以外のウィキペディアにはないらしいよ」「それってどういうこと?」「外国メーカーでも現地生産してたら全部国産ってことなんだろうね。なんで日本には日本製ワーゲンとかないんだろ?」「土地は高いわ、人件費は高いわ、メリットがないんだろ」「それを鎖国って言われてもなぁ」 |
2012年8月5日
終戦の日ということで、新聞で戦争を知らない世代三人が座談会やってる。その話を読んでると、じゃあ、終戦直後の貧しくて何も食うものがなかった時代が一番、未来が明るかったってことになる。事実、空前のベビーブームだったわけで、男女にとって未来はめっちゃ明るかった。それに、あの悲惨な戦争中が一番、キズナとか連帯感があったともいえるよね。こないだまでやってたロンドン五輪。急にニッポン!ニッポン!なんつって、あれが期間限定だからいいけど、戦争の何が悲惨って、終わりの見えない連帯が懲り懲りなのだ。理不尽な上からの命令に服従せねばならないという集団至上主義が悲劇。そんなに社会不安なら、国民一丸となって目標とか夢を持たざるを得ない状態にまですべて失ってみたらいい。そんなにキズナとか連帯が必要というなら戦争すりゃいい。そんなに子を殖やしたいなら敗戦時のごとく無政府状態、国家破綻になるがいい。ときに、モナコって国は2平方キロの国土に3万人も住んでて、一人当たりの所得が18万ドルもあるというのに、所得税はゼロ。タックスヘイブンというより、Tax Heaven、免税天国だから世界中の億万長者が集まる。レーサーや実業家、サッカーの中田のようなタレントまで。で、そこで何をするか?カジノとかカーレース。動くカネのケタも違うから、街中にはフェラーリなど数千万のスーパーカーが渋滞をなしてる。ここには不思議なナショナリズムの連帯感とかキズナもない。五輪なんてどうでもいい代わり、殿下が女優とか水泳選手と結婚したりする自由がある。将来の不安もないし、子を産むか悩むなんてこともない。つねにバブル経済なみの好景気。消費税増税のニッポンはどんどんタックスヘルになる一方だから人口が減るのも当然だ。 |
2012年8月15日
反原発団体と首相が元首相の仲介で面会して物別れに終わったという。韓国大統領のこといえない大衆迎合。はっきり言って電気なんて何で作られたっていい。火でも水でも風、太陽、できるだけ選択肢が多い方がいい。テレビのチャンネルみたいなもんだ。それをなぜ原子力!とこだわるのか?原子力はクリーンで安全という神話は崩壊したから、それでも原発を推す利点は何なのか?某新聞の社説には雇用とか経済成長を支えたからとある。ていうか、高成長だったから原子力政策できたんでしょ?低成長の今は重荷なだけだろう。雇用喪失というけど、他の産業じゃダメなのか?介護とか医療の人材不足とかいうくせに。ときに震災のあった東北は今、空前の好景気だという。風が吹けば桶屋が儲かる式に公共事業ラッシュで土建屋が全国から押し寄せ、地元にカネを落としてるとか。昔から「火事と喧嘩は江戸の花」なんていわれて災害復興が経済振興の特効薬だった。だから戦後の復興が奇跡的といわれるのも違和感がある。あれだけスクラップにされたらビルドするしかないでしょ。坂口安吾もいってる。「戦争は人類に多くの利益をもたらしてくれた。ついに今日、人間は原子力エネルギーを支配するに到った」と。人々が「もう戦争はこりごり」といってるさなかですよ?あの311地震のさなか「この震災は日本経済に偉大な利益をもたらすだろう」といい得たジャーナリズムがどれだけあったかね?フクシマの状況をテレビで見て、育児のために関東から逃げ出した女流作家もいた。この程度なのだ、人間は。「原子力を支配するに到った」というより、原子力に支配されたんで、戦争の代わりに経済に使わずにおれなくなったのだ。そういう鬼にとって原子力は金棒みたいなものだから、正論であんまり刺激すると北朝鮮のように金棒を振り回すからかえって危険だと警告しておきます。 |
2012年8月23日
「医療の発達に伴い、日本人の平均寿命は、過去20年で約4年伸びた」新聞のコラムにそうあった。だけど、いくら先進国で高度な医療があっても、失業増加、経済不安、戦争状態にあれば寿命は縮むに決まってる。日本も終戦直後の平気寿命は男女共に52歳だったのが、60年で約30年も伸びたのは、ひとえに人々が死を忘れていられたからだ。もっといえば「自分」と向き合わずに済んだからだ。三島由紀夫が死の直前にいってる。「生きているわれわれは、死んでゆく人たちに対して「他人」でいることができます。私たちは「他人」の一人として、笑い、歌い、泣き、怒っていられるのです。自分があらゆる他人に身捨てられて死んでゆくときまでは」と。自分の死を忘れたが故に、人口が伸び、経済も上向き、寿命も伸びたので、それに一役買ったのが医療だと思う。だから今や、家で亡くなる人はゼロに等しい。死の臭いはキレイさっぱり病院で消毒されてしまう。それが近頃は人口も経済も停滞、右下がりなので、医療もいかに死臭に慣れさせるかが大事と言い始めたにすぎない。寿命というのは実は医療とは直接関係なくて、人々がふだん死とか自分とどう向き合ってるかのアラワレなのだ。例えば、高校生が池袋サンシャインから飛び降り自殺なんてニュース、医療なんて何もできない。ふだんから他人の死と向き合いつつ、自分の生死とも向き合うという古来からの当たり前の生き方からすれば、「人生80年」なんて方が異常なのだ。 |
2012年8月25日 (完)
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